リツの忘れ物

 数ヶ月前に、桃音モモの音源から歌声をワンフレーズ作った(モモ - IHARA Note)。
 今回はその続きとして、話者が変わっても合成できるかなと波音リツで試してみた。ただし、歌声ではなく話し声であり、「忘れ物」という単語である。手作業である(古典的な信号処理による合成。非UTAU、非VOCALOID、非機械学習、非STRAIGHT・WORLD系手法、非LPC)。
20210125_wasuremono.wav - Google ドライブ
 機械らしさはぬぐえないが、そこそこ満足のいく合成音となった。ただし、波音リツっぽさは消えてしまっている。波音リツには、「高音」「通常音」「低音」の三種類が用意されていたが、その「低音」の音源だけで合成しているせいだろうと思われる。
 ところでこれは別の目的の研究から派生したものなのであるが、そのメインであるはずの別の研究のほうに大した知見が得られず、音声合成の細かいノウハウのみがたまっていくという状況になっている。微妙である。
 なんとなく自分の中で、この音声合成の作業に、『カルボナーラプロジェクト』というそれっぽい名前を付けている。