2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「何かが欠けている音声認識研究」についての話。

12月21日から22日にかけて、東京大学で「第11回音声言語シンポジウム」という学会が開かれ、その初日に東工大の古井貞煕先生が「何かが欠けている音声認識研究」という題名で講演をした。本日の日記はその講演に対する感想である。(ところで本日の…

「ATOK の辞書をつくる」というエントリの紹介。

本日の日記は、本当にリンクを張るだけなのだが、とにかくよいエントリだと思ったので、紹介する。 ATOK の辞書をつくる 一応書籍の紹介という体裁をとっているのだが、地味なデータベース作りがいかに重要かということが書かれている。私は隣接分野の人間な…

多数決合議と楽観合議とモンテカルロ。

コンピュータ将棋の話である。電気通信大学の伊藤研究室が作った手法に関する話である。 現在、合議と呼ばれるアルゴリズムがある。同一局面に対して複数のCPUを同時に走らせてその結果から次の一手を多数決で決めようというアルゴリズムである。これをあと…

音声認識の特徴量に雑音はどれくらい混ざっているのか。

現在の音声認識は背景雑音にものすごく弱い。人間が気にしないような小さなBGMでも音声認識にとっては致命的である。本日の日記も雑音の話である。 先日、自動音声認識というのは、特徴抽出部とデコーダ(音響モデル・言語モデル)からなっているのだという…