音声言語シンポジウム。

 12月21日から22日にかけて名古屋大学にて「音声言語シンポジウム」が開催された。私は21日しか行っていないのだが、その日の発表に関する雑感を語る。

 と書いたのが行く前なのであるが、とりわけ印象に残る発表はなかった。残念である。

 とある先生が若手研究者に向けての講演をしていたが、それは「データベースの量を増やせば勝手に性能は上がっていく」という身も蓋もないものだった。若手研究者を育成するための講演のはずであるが、若手は何もしなくていいと言っているに等しい。これはその講演者が悪いわけではないし、ほかの何かが悪いわけでもない。実際にそういう雰囲気が漂っているのだからそのような講演になるのは仕方のないことである。

 全体的に進歩しているのかしていないのか分からない印象の学会だったが、確実に言えるのは「データベースの量は増えている」ということだけである。データベース構築に関する発表は二件もあった。

 二日目の方が面白かったかもしれない。


 少々予告をしようと思う。

 そのうち「データベースを増やしても性能が上がる見込みは少ない」ということを実験的に示そうと思う。まだ何もしていないので本当にできるかどうかは分からないが、できたとしたら、一年以内にどこかで発表することになるはずである。