ヒッグス粒子が話題です。
今、ヒッグス粒子が話題です。私も気になったのでヒッグス粒子についていろいろとウェブ上を検索してみたのですが、さっぱり分かりませんでした。重力がどうのこうのとか、クォークとなんとかとフォトンとなんとかとあとそれがないとおかしいとか、そういう日本語は読めるのですが、内容がほぼ理解できません。スピンって何、なんで1/3とかいう数値が出てくるのとか、分からないことだらけです。
で、思いました。きっと、私の出身研究室でさっぱり音声の研究ができなかった学生たちというのはそういう気分だったんだろうと。きっと、周波数って何、なんで確率が出てくるの、とかそういう気分だったんだろうと。私にとってのヒッグス粒子は、彼らにとっての音声で、しかも彼らは私とは違ってどうにか卒論をやり過ごさないと卒業できないというすごいプレッシャーがかかっていたはずです。もっといえば、中学校の二次方程式でつまづいた人たちも、「は?」という気分だったんだろうと思います。
ヒッグス粒子に話を戻しますが、いくつかのウェブページをぱらぱらと読んで、ようやく科学に予算をつけたくなくなる気持ちが分かりました。だって、予算をつけても私は楽しめないんですよ。なんか、ヒッグス粒子に携わっている人たちはとても楽しそうですが、私は全く楽しくないんです。それよりはマンガを読んでいたほうが楽しいので、そちらに予算をつけたくなります。
これまで、なんで学問の予算がここまで削られるんだろうなあと不思議に思ってきましたが、ようやく実感できました。学者以外が楽しくないんじゃ、予算は削られる一方です。