もしも教員になったらこんな面接をする。
宝くじが一万円分当たったら何に使おうかと考えるのと同じように、私ももしも将来研究室を持ったらどんなことをしようかということを考える。最初に考えるのは面接についてのことである。
人気のない研究室も人気のある研究室も、研究室配属の際には面接をする。将来、私が研究室を持ったら、こんな質問をしようと思っている。
「あなたの大好きなものごとについてその魅力を大いに語ってください」
この質問によって見ようと思っているのは以下のような能力である。
- 好きなものがあるかどうか。何に対しても興味を持ったことのない人は、研究に対しても興味を持てない。
- 魅力を語ることができるかどうか。魅力を語るためには、その対象を多かれ少なかれ分析しなければならない。自分の好きなものごとに対して分析する能力のない人は、ほかのものを分析することもできない。
- 何かを語って伝えることができるかどうか。最低限のコミュニケーションが成り立たなければ研究手法を教えることができない。
最初から研究について喋れる人はいないので、「研究室に入ったら何がやりたいですか」のような実用的すぎる質問は実用的ではないと思われる。また、成績が半分より上なら、研究に対する実力の差はほとんどないので、成績を見ても無駄である。