研究環境
卒業研究の肝は、正解がない問題(正解を誰も知らない問題)を観察した事実や構築した理論に基づき論じるという点にある。 「自然な疑問」を持たないように訓練されている - 発声練習 卒業論文の指導にあたり、最初の「問い」が立てられない学生について教員が…
卒業論文を書く人へのアドバイスということで、以下のような記事があった。私も書かれている命題には同意する。 とにかく論文たくさん読んでください。 卒論話のついでにこれから卒論を書く人へ勝手に偉そうなアドバイス(一部言語系限定) - 誰がログ あな…
先日、学問の世界にもプロとアマチュアがいていいのではないか、ということを書いた。音楽にはクラシックからポップスまで様々な親しみやすさのジャンルがあり、絵画にも抽象画からポップアートまで様々なものがある。だとしたら、学問にも重いものから軽い…
こういった話題は必要以上に人を惹きつけてしまうので、書くのは躊躇われるのだけれども、やはり書く。http://home.att.ne.jp/sigma/satoh/diary.htmlの2007年11月18日の記事で知ったのだが、"stop the numbers game"というコラムがとあるジャーナル…
本日の日記も引用から入る。 でも、企業の「研究所」っていうものが、「本質的に新しいこと」をしようとしているケースは、世間が考えるより少ないんじゃないかなあ。 http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/000719.html (中略) まあ、それは大学で…
2007年9月28日のことである。私は、「爆笑問題のニッポンの教養」というテレビ番組の特番を視聴し、「NLP若手の会第二回シンポジウム」という学会に出席した。時間的順序はテレビ番組の方があとなのだが、先にテレビ番組について語る。 「爆笑問題の…
工学部では、三年生以下の授業では長くても一時間半以内で解ける問題のみを扱う。けれど、研究室に入ったら、短くても一年間はかかる問題を扱うことになる。かなりの学生が研究室のやり方になじめないのも当然のことなのかもしれない。 研究に似ているのはそ…
先日、数学の授業では肝心なことを教えていないのではないか*1ということを書いたが、今回はその日の出来事の続きである(話としては別物である)。 前回、別の研究室の後輩たちの卒業発表のプレゼンテーションを見ていたということを書いた。私は彼らの研究…
小学校と中学校は日本人ならほぼみんな通う。高校も多くの人が入学する。大学もそれなりに多くの人が進学するし、進学しなくてもなんとなくイメージはわくことと思う。今日の日記で採り上げたいのは大学院の話である。大学院というのがいかなるところか、想…
宝くじが一万円分当たったら何に使おうかと考えるのと同じように、私ももしも将来研究室を持ったらどんなことをしようかということを考える。最初に考えるのは面接についてのことである。 人気のない研究室も人気のある研究室も、研究室配属の際には面接をす…
五月二十一日に「愚痴として書く」と書いていたことを本日の日記では書こうと思う。研究室のどうしようもない現状への愚痴である。 私は、学部四年および修士二年間の合計三年間を過ごした研究室と、博士課程を過ごしている研究室が異なる。これは、修士課程…
まだ学生なので私は未熟な答えしか持っていないのだが、本日の日記では少々突っ込んだ話題をとり扱おうと思う。「そもそも研究って何?」 という話題である。私が博士課程の学生であることを知ると、結構な数の人がこの疑問を口にする。こういった捉えどころ…