ゆえに、私はセオリーよりもインスピレーションを信じている。

 夏休みなので、どうでもいいことを書く。単なる与太話である。

 サイエンスというのは常に間違えている。なぜなら、簡単に例外が見つかるからである。理論というのは「大多数が当てはまるモデル」の別名であるので、当てはまらない小数が存在する。

 では、間違いがないものというのは何かという話になる。答えは、生データである。データを分析すると間違いが生じるが、分析する前のデータは事実であるので間違いは生じない。というわけで、私は、有名な論文よりも目の前のデータを信じる。

 生データの亜種として人間のインスピレーションが存在する。異論はあると思うが、私はインスピレーションを生データであると見なしている。インスピレーションを分析すると間違いが生じるが、インスピレーションが生じたこと自体は事実である。ゆえに、私は理論よりもインスピレーションを信じている。