純音とブザー音。

 今は将棋ではなく音声についていろいろとやっているのであるが、なかなかうまくいきそうにない。そういうわけで、つなぎ的な軽い日記を書く。なお、専門外の人にとっては多少分かりづらいところがあると思う。

 私は子音についていろいろと考えているのだが、そのときに欠かせないのが「時間変化」についての考察である。昔から子音というのは音声信号のなんらかの時間的な変化が重要なのだという言い伝えがあり、まあいろいろと音声を加工して聞いてみたり可視化して観察してみたりすると、確かに変化が重要そうだという気はする。

 ここからが本日の本題だが、子音にとって変化が重要ならば、「変化のない音」というのはどういうものになるのかということを考察せずにはいられない。

 実際、同じ波形が延々と続く音響信号を作ってみると、大抵はブザー音となることが知られている。ビーとかブーとかいうブザー音である。ところが、同じ波形を延々とつなげてもブザー音とならない場合がある。純音である。聴力検査のピーという感じの音である。

 なぜ、同じ波形が続くときに「ビー」と「ピー」の差が出るのかということを考える。なんとなく、スペクトルが広帯域のときにはブザーになり、狭帯域のときにはブザーになりづらいのかもという推測はできそうだが、はっきりとはしない。

 といったことを空いた時間に考えるという日々を送っている。なお、ブザーではなく子音についてはもっと直接的にいろいろと解析中である。ところで、本日の日記の歯切れの悪さは、子音についても変化についても分かっていることが少ないというところに由来する。