トンデモ科学が成立する分野。

 今回の記事は非常に短い。要するに「音声認識自然言語処理もトンデモとマトモの区別がつかない」ということを書くだけである。

 主に化学系の分野で「トンデモ科学」が生じることが多いようであるが、それは逆に言えば「トンデモ」と「マトモ」の区別がつきやすいという証拠でもある。私の専攻する情報工学は、どこまでがマトモでどこまでがトンデモなのか区別がつきづらい。どれくらい区別がつきづらいかといえば、(出典は忘れたが)次のようなジョークがあるくらいである。

言語学者(文系)と一緒に研究をすると、自然言語処理(工学系)はうまくいかなくなる。

 情報工学は、理論的にマトモかどうかを議論する前に性能が上がってしまう世界である。いわば、情報工学は、錬金術が信じられていた時代の化学と同じレベルにある。