自然言語

Googleのアドレスと統語法。

唐突にアドレスを書く。http://www.google.com/search?q=IHARA+Note&hl=ja&lr=&start=10&sa=N これはgoogleで「IHARA Note」を検索したときの2ページ目である。こういう少し入り組んだアドレスを見ていると、人間が使っている自然言語にどことなく似ている…

"ベイジアンモデル選択に基づく知覚特徴量を用いた抽象的語意の学習"

言語獲得について研究している人の予稿である。どうしたら機械が自動的に言語を憶えていってくれるかという壮大なテーマに挑戦し続けている人の書いたものである。著作権がどうなっているのかは知らないが、こちらにアップロードされている。http://www.slc.…

自分のやっていることの社会的認知度を無視した科学者。

先日、情報処理学会の全国大会に行ってきた*1。大会というのは普段様々な小規模の研究会で活動している人々が一堂に会して発表をするお祭りである。ただし、普段の研究会よりも内容のレベルが低く閑散としていることが多い。 その大会で私もレベルの低い発表…

黄色い線の内側と複数形。

二十歳くらいの頃、アメリカのオタクと文通をしていたことがあり、そのときに「日本語には複数形がないよ」と教えたら、「じゃあ完璧なコミュニケーションができないじゃん」と言われたことがある。そのときは、複数形はあってもなくても同じだと思っていた…

トンデモ科学が成立する分野。

今回の記事は非常に短い。要するに「音声認識も自然言語処理もトンデモとマトモの区別がつかない」ということを書くだけである。 主に化学系の分野で「トンデモ科学」が生じることが多いようであるが、それは逆に言えば「トンデモ」と「マトモ」の区別がつき…

「文書群に対する物語構造の動的分解・再構成フレームワーク」*1

現在この記事を書きながら、検索のトップにこのページが来てしまうことを恐れているが、やはり面白いものは紹介しなければもったいないと思うので紹介する。なお、原典はhttp://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/21/5/21_428/_article/-char/ja/のPDF…

行間には何が存在しているのか。

タイトルには「行間」と書いたが正確には「文と文の間」の話である。今日の日記では、「文と文の間」には何が存在していて、それがどれくらい大事かということを語ろうと思う*1。 まず最初に、なぜこんな話をしようとしたのかを説明しておこうと思う。最初は…

「だから」の推進力と「しかし」の倫理観。

西洋を中心に科学は発展してきたが、そこで用いられてきた「科学的な考え方=合理性」を人間に要求すると不幸を招くのではないかと思っている。本日の日記では、このことを「だから」と「しかし」という二つの接続詞をキーワードにして語る。なお、今回の日…

「完璧な鳥」は存在するか。

2006年5月6日(土)に東京大学で開催された公開ワークショップ「認知言語学の学び方3」に関する話である。このワークショップでは、 「認知言語学について、実はこれがききたい」という疑問・質問を事前にe-メールで受け付け ていたので、メールを送…