2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜなら科学だから。

先日見た「爆笑問題のニッポンの教養」の感想を書く。2008年3月25日のこの特番の中で、太田は「金星は(金星という星は)生きているかもしれない」という発言をした。もちろん、太田もこれが常識的ではないことくらい分かっている。もしもそういう発…

「あ」の優劣。

このブログ上で何度か書いているが、「完璧な鳥」と私が呼んでいる問題についてあらためて語る。 最初に断っておくが、本日の日記の内容は、科学的に見てかなり危うい議論である。鵜呑みにはせず、そういう考え方をする人もいるのだという程度にとどめておい…

人はなぜ矢倉を組むことができるのだろう。

将来的にはコンピュータ将棋の大会に出たいなと思いつつ、いまひとつのものしか出来ていないのでまだ出ない(まだおそろしく弱い)。ところで、本日の日記のタイトルは、今考えていることである。 今は序盤の定跡に従って駒組みをさせるプログラムが中心だが…

フリーソフトの音声認識エンジンを使ってみたい人のための本。

本の紹介をする。フリーソフトでつくる音声認識システム パターン認識・機械学習の初歩から対話システムまで作者: 荒木雅弘出版社/メーカー: 森北出版発売日: 2007/10/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 45人 クリック: 519回この商品を含むブログ (3…

Googleのアドレスと統語法。

唐突にアドレスを書く。http://www.google.com/search?q=IHARA+Note&hl=ja&lr=&start=10&sa=N これはgoogleで「IHARA Note」を検索したときの2ページ目である。こういう少し入り組んだアドレスを見ていると、人間が使っている自然言語にどことなく似ている…

初音ミクなどのVOCALOIDに関するウェブページの訂正とお詫び。

2008年2月8日に初音ミクとかの音声合成のしくみというウェブページをアップロードしました。このページに対しまして、本日(2008年3月26日)、音声合成が専門の方から以下のメールが届きました。ページの誤りを指摘するメールです(全文引用します)。 VOCAL…

妥当性と可能性の接触。

以前、Folk Chomskyology - 誰がログのコメント欄に私は次のようなことを書いた。 本論と関係ないのですが、チョムスキーが(誤解はあるにせよ)有名というのは、ものすごく羨ましいです。チョムスキーがというより、「生成文法」が羨ましいのですが。 私の…

穴と「っ」。

修士のときに友人と「穴」について議論をしたことがある。穴を認識したいとして、一体どのように我々は穴を認識する認識器を設計すればいいだろうという議論である。私は音声について研究をしており、彼は言語獲得について研究をしていた。この穴の認識の問…

博士の就職難が意味すること。

私には関係のない話で恐縮だが、高学歴ワーキングプアに関して思うところを書く(特殊な事情により、この話題には関係がないのだが、そのあたりのことに関しては4月あたりに書くかもしれないし書かないかもしれない)。 企業が博士を採りたがらないというこ…

猫の画像を加工した例と画像処理の初歩の一部、およびそのソースコード。

画像加工の例とその考え方 これまで、「音声認識のしくみ」と「音声合成のしくみ」の簡単な説明ページを作ってきた。第三弾は「画像処理の考え方」である。今回は細かい算数の部分が書きたくて書いた。かけ算と足し算によるフィルタリングがメインである。 …