2006-01-01から1年間の記事一覧

科学と技術はもともと別物だった。

2006年6月7日から9日まで、東京で人工知能学会の全国大会が開かれた。私は6月7日のみ、聴講参加してきた。とある先生の講演を聴いてみたかったからである(http://www.jaist.ac.jp/jsai2006/program/session-63.html)。その講演が私にとっては非常…

音声認識の現時点での限界。

音声認識技術の限界を三つの例を通して語る。 一つ目の例は「ふっかつのじゅもん」である。この「ふっかつのじゅもん」についてはおそらくはてなのキーワードリンクを読めば分かると思うので、説明はしない。要するに、五十二文字のランダムなひらがなの羅列…

論文のPDF閲覧にパスワードをかけるのをやめてほしい。

(この文章の掲載に前後して、PDFの自サーバへの掲載が許可された。ただし、電子情報通信学会への申請が必要。そして、よく規約を読んでみると、著者最終原稿の転載は不可となっていた。要するに、実質的には掲載は許可されていない。) 今回の記事は、要す…

強情な人は性格が強情なのではなく言語能力がないだけである。

おそらく周りに一人か二人は、「なぜか人の言うことに耳を貸さず」「自分の主張を押し通そうとし」「相手が自分の言うことを聞かないと人格攻撃を始め」「相手との上下関係をひどく気にする」という感じの人がいると思う。一般的にこういった人は「強情」と…

英語の授業では冠詞と前置詞を徹底的に教えてほしかった。

英語の授業を小学校に採り入れる試みがあるようである。すでに多くの小学校で実践されているのか、まだ実験的に数少ない学校で試されているだけなのかは知らない。小学校での英語教育には賛否両論あるようであるが、私が気になるのはむしろその内容である*1…

卒業証書にランクをつけてもいいのでは。

五月二十一日に「愚痴として書く」と書いていたことを本日の日記では書こうと思う。研究室のどうしようもない現状への愚痴である。 私は、学部四年および修士二年間の合計三年間を過ごした研究室と、博士課程を過ごしている研究室が異なる。これは、修士課程…

そもそも研究って何?

まだ学生なので私は未熟な答えしか持っていないのだが、本日の日記では少々突っ込んだ話題をとり扱おうと思う。「そもそも研究って何?」 という話題である。私が博士課程の学生であることを知ると、結構な数の人がこの疑問を口にする。こういった捉えどころ…

「完璧な鳥」は存在するか。

2006年5月6日(土)に東京大学で開催された公開ワークショップ「認知言語学の学び方3」に関する話である。このワークショップでは、 「認知言語学について、実はこれがききたい」という疑問・質問を事前にe-メールで受け付け ていたので、メールを送…

研究室にほしい人材。

高校生の頃、数学を担当していた教師が概ね以下のようなことを言っていた。「昔は教科書に書かれている内容を喋ると『教科書に書かれていないことを教えてください』と生徒たちに怒られた。でも、君たちは教科書に書かれていることすら理解できない」 また、…

罪悪感。

私の専攻は情報工学で、音声関連の研究をしている。普段は「雑音除去」の研究をしているが、本日の日記では「音声認識」について書く。 現在、五月である。研究室に新しい卒業研究生(学部生)が入ってきてから約一ヶ月半が経過している。うちの研究室はだら…

はじめに。

このブログは学生時代からちまちまと書いている。研究のことやその周辺のことを書いている。誰が読むんだろうという専門的なことも書くだろうし、誰が読むんだろうという妄想的なことも書く。ただし、趣味とかそういうのはあまり書かないつもりである。低頻…